2020年8月のお盆に、初めてひとりで泊まり登山をしてきました。
体力がない私が行けた白馬岳への登山の様子を紹介します。
体力に自信がない
女ひとりだけど、泊まり登山をしてみたい!
という人はぜひ、じっくりと読んで山行にしてみてくださいね~
初めて1人泊まり登山したから、上手な山行じゃないけど良かったら参考にしてみてね!
私が無事に1人で白馬岳山行を成功させたコツを書いてるから、こちらも参考にしてみてね
今回行ったルート
1日目
愛知県から安曇野まで運転をして、安曇野で宿泊
2日目
栂池スキー場からゴンドラ・ロープウェイ→栂池自然園→乗鞍岳→白馬大池山荘(泊)
3日目
白馬大池山荘→小蓮華山→白馬岳→白馬山荘
4日目
白馬山荘→小蓮華山→白馬大池山荘→乗鞍岳→栂池自然園→ゴンドラ・ロープウェイで栂池スキー場
大人気・白馬の小屋は空いてた
白馬岳へ行こうと思い立ったのは、お盆直前。
通常ならこの時期に予約を取ろうと思っても、山小屋はどこもいっぱいってことが多いはずなんだけど・・・
白馬大池山荘も白馬山荘も両方ともに、すんなりと予約を取ることが出来ました。
1日目に大池山荘で受付のお兄さんとお話をさせてもらったら、
今年はうち自体が受け入れ人数を制限してるっていうのもあるんですけど、例年よりもかなり予約数が少ないですね・・・
まだまだ小屋には宿泊する余裕があるんですよ。
とお兄さんは少し寂しそうな感じです。
このお盆のシーズンのご飯は何回転かするはずなんですけど、
ソーシャルディスタンスをとった座席配置だったにも関わらず、
夕食は2回転(空いた席に座れなかった人が案内される感じ)・朝食は1回で終わってました。
寝床も広々
相部屋は2段ベッド風の大池山荘。
一区画に最大5人は寝るであろう場所に3人で広々と寝ることが出来ました。
顔の部分にはコロナ対策として、パーテーションが用意されてました。
一方、2日目に宿泊した白馬山荘も個室に案内されて1部屋に2人だったので、広々すぎて寒かったくらいです。
寒かったので、準備されていた布団を2人でほとんど使用して寝ました。
ちなみに、2020年現在白馬大池山荘や白馬山荘ではインナーシーツや寝袋を持参することを推奨されてます。
私が持ってるインナーシーツは6年くらい前に購入した、ISUKA(イスカ)のシルクシーツです。
ISUKA(イスカ) シルクシーツ
※画像をクリックすると、Amazonのページに飛んで詳細が分かります
このシーツは布団の中に入れて、布団の汚れやダニを防ぐことが出来るものです。
でも、このシーツを購入した当初は静電気が凄くて、消灯後の布団の中で寝返るたびにシーツがパチパチいって青光りを放っていた記憶があります。
なので、購入したら1~2回洗濯しておくといいと思います。
1日目、安曇野へ
私の住む愛知県から栂池までは私の運転では、4時間以上かかります。
多分、ほとんどの登山者は前日の夜に出発して夜中に駐車場に到着したら少し仮眠をとって山に登る・・・
というのが一般的だと思います。
だけど、
・今回は私ひとりだということ(運転交代者がいない)
・体力がないから睡眠をしっかりと取らないと途中でバテるだろうなって思った
ので安曇野にあるビジネスホテルに宿泊しました。
今回宿泊したホテルはGO TOキャンペーン対象の宿泊施設だったので、35%割引された値段で宿泊をすることが出来ました。
※GO TOキャンペーンは後日返金という形なので、受付当日は宿泊料金100%支払います。
2日目、栂池ロープウェイからスタート
栂池ゴンドラ・ロープウェイ乗り場すぐの駐車場は、1日500円。
私は2泊3日の予定だったので、1500円を支払いました。
朝の8時ごろに駐車場へ到着したときは、駐車場はまだまだ余裕がありました。
駐車場からすぐにゴンドラ乗り場に到着します。
写真の左側にチラッと写ってる建物は、登山届を書く場所になります。
私は今回ネットで登山届を提出したので、ここはスルー。
白馬岳へ登山するときに提出したwebの提出先は↓
ゴンドラ・ロープウェイのチケット売り場には、コロナ対策として身分証の書類を書きます。
身分証を書かないとチケットを販売してもらえません。
あと、マスクは必ず着用だったよ!
ゴンドラ・ロープウェイはモンベルカードで割引
ゴンドラ・ロープウェイ往復(栂池自然園入場料無し)は2020年現在、3,380円です。
モンベルカードもしくはJAFカードを提示すると、たしか200円ほど割引をしてもらえます。
モンベルカードやJAFカードを持っている人は持っていくといいと思います。
ゴンドラは中継駅があるけど、降りないで
ゴンドラは白樺駅を中継して、栂の森駅まで行きます。
白樺駅でゴンドラのドアが開くから、つい降りそうになっちゃったよ~
・栂池高原駅から白樺駅までは約5分。
・白樺駅から栂の森駅までは約15分
の合計20分はゴンドラに乗ってないといけないので、白樺駅で間違えて降りないように!
ゴンドラからロープウェイへ乗り換えるのに、少し歩くよ
ゴンドラから降りると、ロープウェイ乗り場まで少し歩きます。
この辺り、熊が出没したりするらしいから前後に他のお客さんがいないときは、熊鈴とかあるといいかも~
こんな感じのところを歩いて、ロープウェイ乗り場まで行くんだよ
ロープウェイは20分間隔で出発してたよ
鬱蒼とした道を5分ほど歩くと、ロープウェイ乗り場の到着。
ロープウェイはこの日は20分間隔で運行をしてました。
私が到着したときに、ちょうどロープウェイが出発しちゃったから、日差しがガンガン当たるところで20分待ったよ~
このロープウェイは本来は71人乗りだけど、コロナ渦の間は30人を定員としているようです。
乗車時間によっては、ロープウェイ待ちの行列が出来そうね
ロープウェイ乗車時間は約5分。
この日はとても天気が良くて、ロープウェイからは白馬岳や小蓮華山など峰々を見ることが出来ました。
白馬大池山荘があるであろう場所から小蓮華山への登りと、小蓮華山から白馬岳までの道のりが丸見えだったから、その高低差とか距離を見ちゃって登る前から不安でいっぱいになっちゃった
「あれを今日から歩くの・・・!?
・・・む、無理!」
てね。笑
登山口は栂池自然園入り口の横から
ロープウェイから見えた今日から歩く工程を見て、ビビリながらも登山口へと歩を進めました。
ロープウェイから降りておよそ5分ほど歩いていくと、栂池ヒュッテや栂池自然園などが現れてきます。
ここの道もまあまあ鬱蒼としてるから、1人で歩いてたらクマが出ないかなぁってちょっと不安だったよ。
この建物が見えたときは、正直ホッとしたよ。笑
栂池ヒュッテはお風呂も入ることが出来る綺麗そうな山小屋なので、前日にここに宿泊しても良かったかなって思いました。
栂池ヒュッテのホームページ
栂池ヒュッテのすぐ近くには自然園があって、白馬岳への登山口は自然園入り口の横からになります。
この登山道入り口付近にはトイレがあります。
ここから先は白馬大池山荘まではトイレがないので、ここでちゃんとトイレを済ませておくといいと思います。
ここから先はしばらく樹林帯を歩くから、熊鈴をしっかりと準備をしておくといいよ。
不安と不安と不安とワクワクを胸にここからスタート!
序盤は日差しが当たる樹林帯をしっかり登るよ
序盤はこんな感じに少し道が荒れてました。
樹林帯なんだけど、登山道部分だけちゃんと日差しがたっぷり降り注がれててかなり暑かったから、暑さ対策はしっかりした方がいいと思います。
序盤から、日差したっぷりで暑さにやられて全然スピードが上がらなかったよ~
で、今回私が暑さ対策として準備したのは、冷感タオル。
夢ゲンクールタオル
※画像をクリックすると、Amazonのページに飛んで詳細が分かるよ!
今年の夏はこのタオルに助けられました。
水で濡らして水が滴らない程度に絞れば、しばらくはヒヤッと冷たいタオル。
ぬるくなってもタオルを振ればまた冷たさが復活!
でも、外気温が高いと1時間もあれば乾いちゃうから、水場とか見つけたらタオルを濡らすといいよ。
暑さと久しぶりのガッツリ登山で、スピードが上がらずにのんびり休憩をしながら着実に一歩一歩上がっていきます。
登山道にはところどころ植物が咲いていました。
ハクサンイチゲ!・・・かな?
この、どでかいキャベツみたいな葉っぱは見た覚えがあるぞ!
花はすでにないけど、水芭蕉だよね~
登山道にところどころ、巨大化したキャベツみたいな水芭蕉の葉っぱがあったから、残雪期には水芭蕉がところどころ咲いてるのかなぁ
2016年に行った尾瀬では水芭蕉の時期を狙ったにも関わらず、その年は1ヶ月早く水芭蕉が咲いてしまったっていうハプニングがあった尾瀬ハイキングの様子はこちら↓
登り始めてから約1時間くらいすると、急に切り開いた場所に出ました。
そこから天狗原までは岩々した道が始まります。
そこでちょっと休憩して、岩々ルートに登る準備をしてね
天狗原は尾瀬みたい
岩々ルートをおよそ30分ほど登ると、天狗原に到着~。
天狗原は写真のように、木道になっているからまるで尾瀬を歩いているような感じでした。
天狗原までのトレッキングを楽しんでる人もたくさんいたよ
ほら、尾瀬みたいでしょ~
この天狗原にも、植物が色々と咲いてました。
イワショウブ
ノハナショウブ?
ヒオウギアヤメ??
タテヤマリンドウ?
ワタスゲ
天狗原から乗鞍岳までは危ない岩々の道だよ
天狗原から先のルートは写真のような感じ。
ここから先は、大きな岩々したルートを登っていきます。
岩々したルートは結構滑りやすいし、岩と岩の間が結構空いていて踏み外したり滑ったりしたら大けがしちゃうかもしれない。
準備出来るなら、ヘルメットがあるといいなって思ったよ
途中には雪渓もあるので、ここから先は気を付けて歩きましょう。
岩々した道の先には小さいけど、雪渓がありました。
私が行ったときは皆が歩いた跡が階段状になってて気を付けて登れば問題なく歩けました。
行く時期によっては、もっと雪がありそうだからチェーンスパイクとか持っていくといいかもね
乗鞍岳から栂池大池山荘までは40分くらいかかったよ
およそ3時間で乗鞍岳山頂に到着しました。
たまたま山頂にいたおじ様と、写真の撮りあいっこをしたよ
乗鞍岳山頂は広々としてて、たくさんの人がのんびりしていました。
乗鞍岳から少し下ると、本日の宿泊地の栂池大池山荘が見えてきます。
小屋はすぐ近くに見えるんだけど、ここから小屋までは40分くらいかかったよ
白馬大池山荘で一夜を過ごす
山荘内の写真はありませんが、白馬大池山荘の寝床は2段ベッド風の寝床でした。
1区画に5人寝られるみたいだけど、コロナの影響で3人で使用しました。
写真がなかったから、頑張って寝床の様子を描いてみた
コロナ対策で顔の部分に置けるように、小さなついたてがありました。
1区画ずつカーテンを閉めることが出来るので、ちょっと着替えるときにはカーテンを閉めちゃえば着替えが出来ます。
ちなみに、着替え室はありません。
あ、そうそう
自分の登山靴は靴入れ袋が用意されてたから、袋に入れて寝床の入り口部分に置いておくスタイルだったよ
食堂と談話室が共用だったよ
白馬大池山荘には、談話室がありませんでした。
その代わりに、食堂を使用しない時間帯は談話室としてくつろぐスペースとして使用することが出来ました。
自炊室っていう場所は無かったけど、昼間は喫茶室として営業している場所が夜には自炊室になるんだよ
食事時間
夕食:17:00~
朝食:5:00~
テント場
テント場は小屋の目の前。
この日はそこまで混雑することなく、余裕をもってテントを張ってる感じでした。
数は少ないけど机や椅子もあるので、自炊するのにも便利そう。
池には黒サンショウウオがいたよ
大池には黒サンショウウオが生息しています。
黒サンショウウオってカメレオンくらい大きいのかと思ってたけど、実際にはトカゲぐらいの大きさだったよ。
オタマジャクシがちょっと成長して手足が生えたみたいな感じで・・・なんか期待してたのとちょっと・・・違った
消灯
消灯時間は9時。
消灯前に小屋の外に出てみると、綺麗な星空を見ることが出来ました。
まとめ
愛知県から白馬大池山荘に行くまでの様子をざっと書いてみました。
栂池ロープウェイを降りてから、白馬大池山荘までの道のりは結構岩々していてしんどいなって印象を持ちました。
特に天狗原から乗鞍岳への間は蓼科山の山頂直下のような感じで、岩自体も滑りやすかったのでもし準備出来るならヘルメットはあるといいなと感じました。
今回は夏ということもあって、雪渓が非常に登りやすい状態だったけど行く時期によっては雪が多い可能性があるのでチェーンスパイクや軽アイゼンを準備するといいなと思います。
あと、栂池ヒュッテでは軽アイゼンの貸し出しもやっているので事前にここでレンタルするのもいいかなって思いました。
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