先日、猿投山に登ったとき・・・
展望台で出会ったおじさんがふと
「キツツキだなぁ・・・」
って独り言を言っていました。
私を含めたその場にいた全員が、
「えっ?キツツキ!?」
と食いつきます。
なかなか顔を出してくれなかったので、分かりにくいですが写真を撮ってみました。
キツツキのコゲラちゃん。
そのおじさん曰く、猿投山にはコゲラ・アオゲラと2種類のキツツキが生息しているようです。
そういえば、私もむかし「コンコンコン・・・」って木をつつく音を聞いたことがあったっけ。
キツツキを感じで書いてみる
キツツキを漢字で書くと『啄木鳥』。
木を啄む(ついばむ)鳥と書いて啄木鳥。
キツツキの別名は『ケラ』。
ケラとは「虫」のことをいい、木をつついて虫を食べるキツツキらしい名前ですね。
木をつつく理由
キツツキが木をつつくのには、虫を捕食する以外には求愛のしるしがあります。
キツツキは特定の鳴き声をしないことから、求愛は木をつつくようです。
この求愛行動を「ドラミング」といいます。
キツツキの種類
世界では210種類ほどのキツツキの種類がいます。日本では約10種類のキツツキが確認されているようです。
アカゲラ
後頭部分が赤いのが特徴のキツツキ。
頭が赤いのはオスだけでメスは赤くないので、ライチョウのようなキツツキですね。
お腹から尾にかけて赤いのが特徴です。
こちらはメスも赤いようです。
大きさは20~24cmで、日本の公園などでよく見かけることの出来る種類。
エサはクモや昆虫で、アカゲラがそれらを食すことで木を害虫から防いでいるようです。
このことから、「森の番人」とも呼ばれています。
鳴き声は「キョッ キョッ」「ケッ ケッ」という感じで、公園でよく聞く鳴き声です。
アオゲラ
背中の部分が緑色なのが特徴のキツツキです。
アオゲラもアカゲラ同様に頭が赤いのですが、メスは後頭部のみでオスは額から後頭部にかけて赤いようです。
平地や山に生息していて、アリを好んで食べるので地面に降りてきます。
大きさはおよそ29cmとアカゲラと比べると大きいですね。
鳴き声は「ピューッ ピューッ」という感じです。
ドラミングは「カカカカカカッ」と大々的に木をつつくので、Theキツツキという音を鳴らします。
コゲラ
猿投山で見かけた種類です。
アカゲラやアオゲラと比べると、スズメのような色合いをしているのが特徴。
体は13~15cmと、キツツキのなかでは最小です。
オスとメスを見極める方法は、メスの方がオスよりも大きいところのようです。つがいでいないと見分けがつきにくいですね。
鳴き声は「ピュッ ピュッ ピュッ」という感じです。
生息地は、山や林などです。
クマゲラ
全身が黒くて、頭が赤いのが特徴で天然記念物に指定されているキツツキです。
体の大きさはおよそ50cmと、日本に生息するキツツキの中では最大の大きさをほこります。
日本では北海道や東北の一部に生息しており、ファンの間では人気。
鳴き声は「ピューッ!」という感じです。
クマゲラのドラミングは体の大きさどおり「ココココココッ!」という感じで圧巻のつつき音をかなでます。
チャンスがあるなら、見てみたいですね。
まとめ
今までキツツキといえば、山奥に行かないとみることが出来ない生き物と思っていました。
しかし、先日のように登山中に突如キツツキを見かけることが出来たし、結構身近に生息している鳥なんだというこを実感しました。
これから山登りをするときには、鳥の鳴き声などにも耳を傾けてみようと思います。
そうだ!
キツツキを見つけたら、双眼鏡で見てみよう!