登山をしていて森林限界を超えると(高い木が生育することが出来ない為、森林を形成することの出来るぎりぎりの標高)出てくるハイマツ。
登山をしている人にとってはごくごく馴染みのある植物。けれども、そんな私も森林限界を超える標高に山登りするまでは「ハイマツ」という名前は全く耳にはしませんでした。
登山をしたことの無い人はもちろん、まだ森林限界を超えるような登山をした事のない人も聞いたことが無い「ハイマツ」という植物についてなんぞやと書いてみました。
ハイマツっていう植物
ハイマツは漢字で書くと「這松」。
名前のとおり、直立するのではなくて地面を這うように生育しており、種小名(科学名のこと)は「pumila」で、「小さい」という意味があります。
日本だと北海道や東北、高山であるアルプスなどの寒冷地に生育する植物で、枝先からでも根が育つので元枝が枯れても更新されて生育していく強さのある植物です。
富士山では?
高山で見かけることのできるハイマツですが、じつは富士山では見ることができません。というのも富士山の土壌の環境では、ハイマツが自生することができないのです。
そのかわりにカラマツがハイマツのように地を這って自生しています。下の写真は、富士山に生えているカラマツです。
まとめ
山を登っていって、松が腰ぐらいの高さだなぁって思ったらそこは森林限界です。
ライチョウが生息している山域では、ハイマツに隠れて天敵から身を守っています。
そして、天気が悪いときにはハイマツから出てきて姿を現してくれるようです。
私はいまだにライチョウに遭遇したのことがないのですが・・・