冬の上高地でキャンプに挑戦!初の雪上テント泊

kamikouchi_33 長野の山

2020年の12月、友人の誘いで上高地でテント泊をしてきました。

本来は上高地で日帰りトレッキングをする予定だったけど、友人が上高地でテント泊したいということで私は初の雪中テント泊を体験することとなりました。

 

今回歩いたルートと装備

 

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1日目

沢渡(さわんど)の駐車場まで行って、そこからは事前に予約をしていたタクシーに乗り換えます。

タクシーで釜トンネルまで送ってってもらったら、そこから小梨平キャンプ場までひたすら歩きました。

1日目は小梨平キャンプ場でテントを張って、まったりと雪中テント泊を楽しみました。

 

2日目

朝はやく起きて、明神までトレッキングです。

夜中に雪が降ったこともあって、雪がモフモフしてて歩くのがなかなか大変で明神まで結構時間がかかってしまいました。

 

明神からは左岸ルートで小梨平キャンプ場まで戻って、テントを撤収したらまたひたすら釜トンネルまで歩きました。

釜トンネルから沢渡駐車場までは、こちらも事前に予約をしていたタクシーに乗って帰りました。

 

今回の装備

 

テント

今回は友人が持っていた、3~4人用のノースフェイスのテントでした。

広々とテントを使用することが出来ました。

寝具

シュラフは、モンベルの女性用のダウンのシュラフの#3しか持っていなかったから、友人の3シーズン用のシュラフとシュラフカバーを借りました

 

わたし
わたし

結果的には自分のシュラフの上に友人のシュラフを重ねて寝たよ~

気温がそこまで低くならなかったこともあって、ちょうど良くぐっすり眠ることが出来たよ~

 

格好

私はハードシェルや雪用のパンツは持ってないから、上下レインウエアを着用しました。

そこまで寒くなかったし、ほぼ平行移動なので上下レインウェアでは歩いている間は暑いくらいでした。

テントでまったりするときには、ワークマンで売ってたダウンパンツを履いたけど寒くなくてとても快適に過ごせました。

 

わたし
わたし

ワークマンのダウンパンツは2,500円くらいでお手頃価格だったから、気になる人は冬が近づいたらワークマンで探してみてね~

 

ギア

今回は急な斜面を登るわけではないので、私は6本爪の軽アイゼンを装着して歩きました。

友人はワカンもしくはチェーンスパイクを履いて歩いていました。

 

わたし
わたし

ワカンを借りて歩いてみたけど、雪が深くてモフモフしてたからあまりワカンの浮力を感じることが出来なかったよ~

ワカンよりも、スノーシューの方が歩きやすかったかも・・・

結局、歩きづらくてワカンを友人に返しちゃった。

そのあと、友人がワカンつけて歩いてたけど歩きづらくて大変そうだったよ・・・

 

 

 

 

沢渡(さわんど)で駐車

 

四駆の友人の車に乗せてもらって、中の湯の駐車場に向かいました。

沢渡駐車場までの道は凍結してなかったので、中にはノーマルタイヤで来てる人もいました。

 

わたし
わたし

中の湯までの道は凍結したり、雪道になったりするから冬季はスタッドレスは必須だよ~

道の様子によっては、二輪駆動車では難しいかも・・・

 

駐車場に到着すると、予約していたタクシーがすでに待っていました。

沢渡駐車場の駐車代は第二駐車場は冬季は無料だったような気がします。

詳しくはさわんど温泉のホームページで確認してください。

 

釜トンネルから小梨平キャンプ場へ

 

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タクシーで釜トンネルの前まで乗せてもらいました。

料金は片道3,200円だった気がします。

タクシー代を忘れずに準備することをオススメします。

 

わたし
わたし

写真には写ってないけど、トンネルの左隣には仮設トイレが3つほど設置されてたよ~。

駐車場ついたときにはタクシーが待っていて、トイレに行く時間がなかったから、ここにトイレが設置されてるのはすごく嬉しいね

この先も3時間くらいは歩くことになるし・・・

この釜トンネルの隣にはトイレだけじゃなくて、温泉もあったよ~

入浴するのに予約が必要みたいだから、気になる人は調べてみてね!

 

 

 

トンネルの前で、身なりを整えたり行動食を食べたり、荷物を整えたりして歩く準備をしました。

トンネルの中は途中真っ暗だから、トンネルに入る前にヘッドライトを準備した方がいいと思います。

釜トンネルの中は真っ暗

 

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釜トンネルの歩き始めは電灯が点いてたので、ヘッドライトが無くても大丈夫でした。

中間地点を過ぎたころから電灯がまったくなくなるので、本当に真っ暗になります。

 

わたし
わたし

トンネルの中は雪も凍結もしてないから、アイゼンとか付けなくても大丈夫だったよ~

釜トンネル内は地味な上り坂で、およそ1時間歩きました。

 

釜トンネルを抜けると、またトンネル

 

 

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釜トンネルをおよそ1時間歩くと、今度は「上高地トンネル」が待ってました。

上高地トンネルはそこまで長くないし、電灯が点いていて明るかったからヘッドライトは無くても大丈夫でした。

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写真はブレてぼやけちゃってるけど、こんな感じで明るかったです。

 

大正池から先は雪が深くなっていく

 

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大正池からは焼岳が綺麗に見えました。

ここから先は雪がフカフカでそれまでよりかは、雪が深くなっていって歩きにくくなっていきました。

なので、友人にワカンを借りてみます。

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わたし
わたし

ちなみに、大正池のところのトイレは開いてたよ~

釜トンネルでトイレに行きそびれた人は、ここでトイレを使用するといいかも

はじめてのワカンにワクワクしながら深いところまで入り込んで歩いたりしてみましたが・・・

雪がフカフカ過ぎて、ワカンでは浮力が足りずにトレースを外すとラッセル状態でした。

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わたし
わたし

人が歩いてないところを歩くと、雪がモフモフしてて最初は楽しかったけど、これがずっと続くと荷物が重いこともあって、正直歩くのがツラかった・・・

池へ寄り道

 

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大正池からしばらく歩くと、田代池に到着します。

田代池と遊歩道との分岐で重い荷物をデポして、田代池に見に行きました。

わたし
わたし

田代池でご飯を食べてるご夫婦もいたから、景色を眺めながらここでちょっと休憩してもいいかも~

ここ、田代池周辺にはサルが一匹ご飯を食べていました。

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わたし
わたし

このサルちゃんはご飯を食べるのに夢中だったから、わたしたち人間には目もくれなかったよ~

 

猿の大群に遭遇!?

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田代池から少し歩くと、あちらこちらにたくさんのサルちゃんたちがいました。

ルート上にたくさんのサルちゃんがのんびりしていて、夏に行った常念岳で出会ったサルの大群の恐怖が蘇ってきました。

 

わたし
わたし

写真の私の顔・・・かなりビビった顔してたよ~

でも、上高地のサルちゃんたちは番号を付けてて、人間に慣れているのか威嚇してくることもなく人間を気にしていない様子だったよ~

 

とはいえ、野生の動物なので下手に餌を与えたり刺激をしないようにした方がいいと思います。

小梨平キャンプ場はまだまだ先だから、先を急ぎます。

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梓川が見えて来たら・・・

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梓川が見えてきたら、河童橋まではあと少しです。

ここまではおよそ3時間ほどかかっているので、なかなか近づかない穂高と重たい荷物でちょっとウンザリしてきているころです。

わたし
わたし

でも、ここまで来たら河童橋はあとちょっとだから頑張ろう!

河童橋到着

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わたし
わたし

閉山中だから、人がいなくて河童橋を独り占め出来ちゃう感じだったよ~

 

河童橋から小梨平キャンプ場までは10分ほど。

河童橋で写真を撮ったりして少し休憩をしたら、小梨平キャンプ場へ向かいました。

 

キャンプ開始

 

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雪でモフモフのキャンプ場を整地して、テントを立ててキャンプ開始です。

ここ、小梨平キャンプ場は閉山中だけど点々といくつかテントを張っていました。

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わたし
わたし

人が入ってないテントもあったから、小梨平キャンプ場を拠点に山に登ってる人もいたみたいだよ~

冷えた体はぜんざいで温める

 

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釜トンネルから重たい荷物を持っておよそ3時間歩いて、整地してテントを立てたらやっとここで休憩することが出来ます。

テント設営で冷えた体を温めるために、お餅を焼いてぜんざいを食べました。

 

 

わたし
わたし

年末だけど、正月気分を先取りしたよ~

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はじめて雪から水をつくる

 

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冬のテント泊といえば、これ!

 

わたし
わたし

ずっとこれをやってみたかったんだよね~

ビニール袋になるべく綺麗そうな表面に積もってる雪を集めて、それをひたすら鍋で溶かしていくっていう単純作業です。

溶かして水になったらそれをプラティパスに移して、ソーヤーミーで水をろ過しました。

わたし
わたし

雪を集めるとき、なるべく綺麗な雪を集めたけどそれでもゴミが色々と浮いてたから、ソーヤーミーでろ過をしてやると、精神衛生的にはいいのかなぁって思いまーす。

 

ちなみに今回水づくりをしていて、あったら便利だろうなっていう道具がありました。

こちら、漏斗

画像をクリックすると、Amazonのページに飛ぶことが出来ます。

鍋で作った水をプラティパスに入れるときに、漏斗があれば良かったなって思いました。

今回は柔らかいまな板があったので、それを丸めて漏斗の代わりに使いました。

雪から水づくりをする人はぜひこれを購入しておくといいと思います。

 

わたし
わたし

100円そこそこで買えるよ~

 

日暮れの上高地

 

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水をつくり終えたら、各々写真を撮ったりテントでまったりして過ごしました。

 

わたし
わたし

人がいない上高地はなんだか不思議な感じだったよ~

 

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うっすらと赤くなった穂高。

わたし
わたし

目で見たときは、もっと綺麗だったんだけどなぁ・・・

夜ご飯はカニ鍋

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この日の夜ご飯は年末ということもあり、カニ鍋です。

 

わたし
わたし

友人がやたらと、カニ鍋が食べたい!って言ってたからね~

上高地でカニをほじほじしながら、お酒を飲みながら温まりました。

 

わたし
わたし

カニ鍋は、ゴミが大量に出ちゃうのが難点・・・

カニ鍋を食べて気分が良くなったら、人がいない真っ暗な河童橋まで行って写真の撮影に没頭しました。

 

iPhone12の性能がすごかった

 

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この写真、真っ暗な河童橋からiPhoneで撮った奥穂高です。

わたし
わたし

私のしょぼいデジカメでは全く映らなかったけど、iPhone12で撮ったらこんなにくっきりはっきり!

写真が撮れたことに感動して、調子にのって他にも撮ってみました。

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焼岳方面もこんなにくっきりと撮れました。

 

わたし
わたし

ぜひ、皆さんもiPhone12のご検討を!笑

写真撮影大会が終わったら、早めに就寝しました。

 

わたし
わたし

あ、そうそう!

寝てるとき、ゴゴゴゴゴって地面が揺れたよ~

地震だと思う。。

特に被害とかはなかったけど、地震を地面から感じたのは初めてだったから、いい体験だったよ~

明神池までスノーハイキング

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2日目、起きてみると外は雪が降っていました。

ゆっくりと朝ごはんを食べたら、ヘッドライトが要らないくらいの明るさになったら明神池までスノーハイキングです。

わたし
わたし

前日とは打って変わって、天気が悪いから寒かったよ~

 

夜中に雪が降って、フカフカしてた

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夜中からふり続いた雪が15センチほど積もって、フカフカしてました。

 

わたし
わたし

トレースを外すと、足が太ももまで埋まっちゃう感じだったよ~

一面真っ白で、シーンと静まりかえっている中を歩くのはとても気持ちが良かったです。

 

小梨平から明神池までおよそ1時間で到着

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明神池まではコースタイムどおり1時間ほどで到着したけど、フカフカした道に体力を奪われました。

なので、人がまったくいない明神館の前で行動食を食べて少し休憩をします。

 

わたし
わたし

とはいえ、結構寒かったからひたすら暖かいものを飲んで体を冷やさないようにしてたよ~

ちなみに、ここ明神館の隣でテントが立てられた跡があったので、ここを拠点にどこかの山へ登られた人がいたようです。

 

わたし
わたし

もう・・・それは変態の領域だぜ!

この時期に上高地でテントを張る時点で、変態の仲間入りだけどね。笑

 

せっかくここまで来たので、明神池を見に行きます。

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明神池へ

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こちらは穂高神社の入り口です。

この奥にある明神池は、シーズン中のときは有料な領域だけど今回は特にロープとかも張られてなかったので、お邪魔することとします。

 

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この辺りはなんだか空気が澄んでるような気がします。

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一面が白くて、とても綺麗でした。

わたし
わたし

だけど、どこまでが地面なのかが分からなくて木が池のギリギリまであるからって思って池にどんどん近づいていったら、足がズリズリって落ちていって焦ったよ~

この時期にここに行く人はあんまり池に近づきすぎない方がいいと思いま~す!

右岸コースで帰宅

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帰宅は右岸コースで帰りました。

右岸コースは木道が続くルートなんだけど、この木道が本当に厄介でした。

 

わたし
わたし

写真で見たとおり、木道が雪に隠れちゃって木道の幅が分からないうえに、完全に隠れてる部分もあって間違って踏み外すと結構な高さを落ちちゃうのよ~

この木道を歩くのが、本当に怖かったよ~

 

なので、雪がある時期のこちらのルートは私はオススメ出来ないかなって思いました。

 

わたし
わたし

トレースも数日前に1人が歩いたものしかなかったから、道のよく分からなかったし・・・

右岸コースの標準タイムは1時間30分くらいだけど、歩きづらい木道とモフモフ雪のおかげでテントがある小梨平キャンプ場までは2時間くらいかかっちゃいました

小梨平キャンプ場に到着したら休憩する間もなく、テントを撤収して前日歩いたルートを辿って釜トンネルまで3時間歩いて帰りました。

 

わたし
わたし

明神池までのスノートレッキングのあとの、テント泊装備を背負って釜トンネルまでのルートを歩くのが本当にツラかったよ~

本当にしんどくて、久しぶりに超不機嫌な私が出ちゃった。笑

友人よ、ごめんよ~

 

まとめ

今回は友人の希望であり誘いではあったものの、念願の雪の中でのテント泊をすることが出来ました。

・友人が3人くらい寝られる大きなテントをしか持ってなかったこと

・私自身、雪中テント泊装備をまったく持ってなくてシュラフを2つ持たないといけなかったこと

・私自身がテント泊装備を背負って歩くのが3年ぶりで、体力がなかったこと

・私自身、テント泊用の大きなザックを持っていなかったこと

これらの準備不足があって、今回は雪の山にテント泊するっていうことに対しての必要になるものを発見することが出来ました。

今回は山に登るというよりも、平行移動するだけだったから今回はこれで乗り切れた・・・そんな印象でした。

初めて雪中テント泊を体験させてくれた友人に感謝します。

 

わたし
わたし

この時期の上高地は閉山期だから、何かあっても自己責任だよ~

大正池あたりじゃないと電波が入らないから、何かがあっても救助を呼ぶことが難しいかも・・・

 

テント泊が難しくても、ツアーでスノーシュートレッキングを楽しんでる人たちが何組がいたから冬の上高地のそういう楽しみ方もありだと思いまーす!

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