針葉樹って知ってますか?
小学校のころの授業で出てきたような・・・
っていう感じではないでしょうか。
私も山登りをするまでは針葉樹というものに、全く興味はありませんでした。
しかし、山で自然に触れる機会が増えてからは様々な植物について知る機会が増えてきています。
長野県の八ヶ岳の麓の街「清里」で、針葉樹を使ってルームフレグランスを作ったことをきっかけに針葉樹について興味を持つようになりました。
針葉樹の魅力について説明をしていきます。
針葉樹とは
針葉樹は、字のとおり葉っぱが針のように細くて尖った植物のことをいいます。
皆さんがよく見かける針葉樹といえば、マツの木ではないでしょうか。
森で見かける木といえば、右側の広葉樹を思い浮かべる人も多いと思います。
私も自然の木といえば広葉樹のイメージが強いです。
しかし、森に入ったときのあの独特な自然のニオイって実は広葉樹よりも、針葉樹から放たれていることが多いんです。
針葉樹のにおい
森など森林を歩くことを「森林浴」っていいますよね。
森林を浴びるというのは、決して花粉を浴びることではないですよ。
それだと単純に花粉症がツラくなるだけですから・・・
森林浴とはマイナスイオンや、木から放たれる「フィトンチッド」という成分を浴びることです。
フィトンチッドっていう成分は、木(特に針葉樹)が自分を守るために放っている成分です。
木はフィトンチッドを放つことで、昆虫や病原菌・微生物から自分を守っています。
昆虫や病原菌・微生物にとっては嫌なフィトンチッドも人間にとっては、癒しの効果を発揮してくれるようです。
例えば、
・精神を落ち着かせてくれる
・ストレスを癒してくれる
という効果が得られます。
これが、森林浴の効果の正体です。
フィトンチッドの効果は、およそ2週間持続すると言われています。
なので、1ヶ月に2回は自然に触れるとストレスが軽減されそうですね。
針葉樹のにおいを嗅いでみよう
八ヶ岳の麓の街、清里でルームフレグランスを作ったときに教えてもらったものです。
八ヶ岳にたくさん見かけることの出来るシラビソの葉っぱを1~2枚プチっとむしり取ります。
そのままニオイを嗅いでみてもニオイはありません。
そこで、むしり取った葉っぱを半分に折って鼻に近づけてみます。
すると・・・
シラビソの葉っぱの見た目からは想像できないような柑橘系のような爽やかな香りがします!
シラビソの木といえば、樹液がアロマのようないい香りがすることで有名な樹木ですが、樹液だけでなく葉っぱもとてもいいニオイでした。
八ヶ岳にはシラビソをはじめ、カラマツ・ヤツガタケトウヒ・モミ・コメツガなど針葉樹の宝庫なので、八ヶ岳に訪れたときにはぜひ試してみてくださいね。
森林浴ができる場所
森林浴が出来る場所は、たくさんあります。
私自身もまだまだ森林を楽しむ場所を探し中なのですが、私が行ったことのあるなかでオススメなところを紹介します。
ヘブンスそのはら
長野県阿智村にある、ヘブンスそのはらです。
このブログでも何度か紹介をさせてもらっているかと思います。
「いわなの森」と言われる森林浴が出来るルートがオススメです。
1周およそ40分ほどで、手入れの行き届いた木道をゆっくりと歩くことが出来ます。
ベンチがところどころあるので、休憩しつつゆっくりと森林浴を堪能しましょう。
春には水芭蕉を見ることも出来るので、季節ごとで楽しむことの出来る場所です。
ヘブンスそのはらの公式ホームページは→こちら
上高地
長野県にあり、観光地としても有名な上高地。
北アルプス登山のスタート地点として、利用する登山者も多いのではないでしょうか。
河童橋周辺は観光地になっており、飲食店やホテル、土産店などが建ち並んでいます。
河童橋からおよそ1時間ほど歩けば、明神池に着きます。
体力に余裕のある人なら、さらに1時間ほど歩けば徳澤園まで行くことも出来ます。
上高地には、宿泊する施設がいくつかあります。
河童橋周辺ではホテルがありますし、明神池や徳澤園には山小屋があるのでウォーキングで森林浴を楽しんだ後に宿泊することも可能です。
森林の中で宿泊をすることで、より濃厚な森林浴を楽しむことが出来るでしょう。
上高地のホームページ→こちら
霧ヶ峰の八島湿原
長野県の霧ヶ峰にある、湿原です。
標高は1,500mのところにあり、自然が豊かなところです。
八島湿原は整備された木道があり、1周ゆっくり歩くと1時間30分の森林浴を楽しむことが出来ます。
湿原のすぐ近くには「ヒュッテみさやま」という、オシャレな小屋があります。
ケーキやコーヒーを楽しむことが出来ますし、宿泊すると美味しいご飯を楽しむことが出来るようです。
八島湿原のホームページは→こちら
ヒュッテみさやまのホームページは→こちら
北八ヶ岳
長野県にある、八ヶ岳連峰の北の方。
ロープウェイで1,770mまで一気に上がることが出来る場所なので、避暑地として夏には観光地としても有名なところです。
北八ヶ岳はコケが有名で、コケをゆっくりと鑑賞しながら森林浴を楽しむことが出来ます。
特に八ヶ岳には、針葉樹がたくさん植生しているので癒し効果も高いのではないでしょうか。
春から秋まではメルヘン街道が開通するので、白駒池周辺で森林浴を楽しむのがオススメです。
白駒池には2018年にリニューアルした白駒荘で名物であるチーズケーキやコーヒー、食事など食べることが出来るので森林浴の休憩にいかがでしょうか。
北八ヶ岳ロープウェイのホームページは→こちら
入笠山・富士見パノラマリゾート
長野県の諏訪インターを降りてすぐにある、入笠山。
ゴンドラを使用すれば、一気に1,780mまで登ることが出来ます。
6月には、ゴンドラを下りてすぐにある高原にすずらんの花が綺麗に咲き誇ります。
すずらんの群生地からさらに奥へと歩いて行くと、急な階段がありそこを下りると夏にはたくさんの花々が咲き誇る花畑が現れます。
花畑から入笠山山頂へはおよそ40分程の登山をします。
入笠山山頂からは、天気が良ければ甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳などの山々を一望することが出来るロケーションです。
山頂から登ってきた方向とは別の方へ行くと、大阿原(おおあばら)湿原へ行くことも出来ます。
大阿原湿原にも様々な花が咲くので、1周およそ30分ほどの湿原で森林浴を楽しむのもオススメです。
この大阿原湿原の近くにも駐車場がありますが、この駐車場へ向かう道は季節によっては通行止めになるので注意ください。
お花畑からすぐのところには山小屋があるので、食事などを楽しむことも出来るのでトレッキングの休憩に利用してみることをオススメします。
ゴンドラを使用しないで、お花畑まで1時間ほどの登山を楽しみたい人は沢入登山口から登ることをオススメします。
この登山口の駐車場にはトイレも設置されています。
入笠山ホームページ→こちら
まとめ
森林浴は癒しやリラックスをさせてくれるほかに、ストレスを軽減させたり自律神経を整えてくれる効果があります。
なによりも、どこかに出かけるというのが何よりもいい気分転換になるます。
仕事や家事に追われて忙しい日々を過ごしている人に、森林浴をオススメします。
森林浴をした次の日は、体がスッとして気持ちがいいですよ。