この記事では、登山初心者もしくは登山をこれから始めようとしているあなたへ、登山歴9年のコケシが必ず覚えておきたい11個のルールを解説します。
他の登山者に迷惑をかけたり、自然破壊をしないように登山のルールを覚えていきましょう。
山に登るのにルールってあるの?
山に登るのにルールなんてあるのか・・・?
そう疑問に感じた人もいるんじゃないかと思います。
私も登山始めたときはルールなんて全然知りませんでした。
でも、登山でのルールを知らずに山に行くと他の登山者に迷惑をかけてしまったり、もしくは怒られたりすることもあります。
登山のルールは簡単なものばかりなので、知っておいて損はないのでぜひ覚えていきましょう。
知っておきたいルール11個
ゴミは必ず持ち帰る
持っていったものは全て持ち帰りましょう。
食べ物を包んだ包装紙やビニール袋はもちろん、カップラーメンの汁やパスタなどのゆで汁など調理して出た汁も当然お持ち帰りです。
カップラーメンの汁は飲み切るか、持ち帰る為の容器を準備していきましょう。
また、麺などのゆで汁もスープにして飲むか、持ち帰る為の容器で持ち帰るようにしてください。
絶対に汁を山に流すことはしないでください。
汁を流したことでそこに自生していた植物が自生しなくなってしまうなど、自然破壊に繋がります。
それだけでなく、普段は人間がいる場所には滅多に出てこない動物が匂いにつられて出てきてしまうといった事が起こるからです。
ちなみに、現在は残ったスープを持ち帰りやすくするためにスープを固める商品が発売されています。
溶剤を入れるとスープがゼリー状になって固まるので、スープを持ち帰る容器を用意しなくてもごみ袋があれば持ち帰ることが出来ます。
ダイソーなど100円ショップでも販売されているようなので、山でラーメンを食べたい人もこれで安心ですね。
使用した食器類は洗わない
麺の汁を流さない理由と同様に、調理やご飯を食べたときに使用した食器類は山では洗わないでください。
洗い流した水で、そこに自生していた植物が咲かなくなってしまうといった自然破壊になります。
調理用具などの汚れが気になる場合は、ティッシュやウェットティッシュ等で拭いて綺麗にしましょう。
私が使用しているウェットティッシュは、10枚入りのコンパクトタイプのもの。
日帰り登山ならこのくらいのサイズが重たくなくてちょうどいい。
ノンアルコールなので、肌に優しいのが嬉しい。
登る人と下る人では、登る人が優先
登山道の道幅は、人が1人通れるくらいの広さしかないのがほとんどです。
そのため、登っている人と下山する人が鉢合わせた時はどちらかが道を譲らなければなりません。
こういった場合は、基本的には登っている人が優先になります。
というのも、下山者は坂の上にいる分だけ上から全体を見ることが出来るためだからです。
一方の登っている人は、基本的には歩いている時は目の前の坂に目線があります。
下山者が先に来てしまうと突然目の前に人が現れて避けることが出来なくて、ぶつかってしまって転倒もしくは滑落といった危険があって危ないですよね。
登りが優先だけど、道を譲ってもらっていると「速く登って道を空けないと!」とつい焦って歩いてしまいがちです。
それが続くと疲労の原因にもなるので、体力的にキツいなっていうときは下山者とコミュニケーションを取って、先に下りてもらうといったことが出来ます。
私は登りのときはしんどいから、下山者に譲ってもらっても「どうぞ~」って先に通ってもらうようにしてるよ。
下山者が通っている間に、プチ休憩することが出来るしね!
お互いにコミュニケーションを取りましょ!
数人で歩くときは、1列になって歩く
登山道は狭くて、1人しか通れない道が多いです。
横に広がって歩いていると、崖側に歩いている人が隣の人にぶつかった拍子に落ちてしまうといった危険があります。
また、広い登山道でも横に広がって歩いていると、後ろから追い抜きたい人や前からすれ違う人の邪魔になります。
登山道では1列になって歩きましょう。
他の登山者とすれ違うとき、挨拶をする
登山道で他の登山者とすれ違うときは、挨拶をします。
「こんにちは」「おはようございます」など挨拶をすることによって、コミュニケーションを取って登山を楽しくするものでもあるけど、もうひとつ挨拶をすることに意味があります。
それは、他の登山者に自分の存在を知ってもらうっていうことです。
他の登山者に挨拶をしておくことで、自分の様子やどっちの方向へ歩いて行ったなど誰かの記憶にとどめてもらうことで、自分が遭難したときの捜索の手掛かりになることがあります。
決められた登山道を歩く
基本的には、山を歩くときは歩く道が決められています。
「登山道から少し離れたところに綺麗な花が咲いている」「登山道を外れた方が歩きやすい」などの理由で登山道から外れて歩いてしまうと、道を見失ってしまったり自然破壊に繋がることがあります。
1人が登山道から外れて歩いてしまうと、歩いた跡が残ってしまって後の登山者もそれに続いて歩いてしまうこともあります。
自然を保護することや遭難防止のためにも、決められた登山道を歩くようにしましょう。
泊まり登山のとき、15時までには到着出来るように
山小屋に宿泊する登山をするときは、15時ごろには到着出来るように計画を立てるようにしましょう。
夏は日の入りの時間が遅いからといって、日が暮れるかどうかの時間に到着出来るような計画を立ててしまうと途中で何かあった場合は日が暮れてしまいます。
暗くなった山の中は道がかなり分かりにくく、遭難や滑落のリスクが高まります。
さらに、獣も行動し始める時間になるので獣に遭遇して襲われるといった危険も伴います。
また、山は朝はとても天気が良くても、午後から一気に天気が崩れることはザラにあります。
午後からは雲が湧き上がりやすいので、雨や雷になってしまうととても危険です。
私の場合は遅くても、14時までには到着出来るように計画を立ててるよ
山の中では早寝早起きが基本
到着時間を早めにすることと同様に、朝の歩き始める時間も早めにしましょう。
山では朝は天気が安定していることが比較的に多いので、天気がいい時間のうちに下山もしくは次の山へ歩いていくようにします。
早朝起きて行動するためにも、夜は早い人だと18時や19時ごろには就寝し始めます。
次の日の為にも、早めに寝るように心がけましょう。
自分は次の日は遅い時間出発で大丈夫でも、周りの人は違うから遅い時間まで宴会をして迷惑をかけるなんてことはしないでね。
複数人でテントするなら、なるべく一つのテントで
山の中では、どこでもテントを張っていいというわけではありません。
基本的にはテント場やキャンプ地といわれる場所でしか、テントを張ることが出来ません。
テント場といわれる場所は、山小屋とセットであることが多くスペースも限られています。
コロナ渦では人数を制限する為にテント場が予約制のところもあるけど、基本的には予約はせずに着いた人から立てられます。
なので、なるべくたくさんのテントが張れるように、複数人で行くときにはなるべく一つのテントで泊まるようにしましょう。
植物は採取してはいけない
山に自生している植物は採取してはいけません。
自然破壊につながることはもちろん、山は国定公園に位置するところも多く勝手に植物を採取すると違法となることがあります。
国定公園は小石ひとつでもお持ち帰りはダメ。
とっていいのは写真だけ!
動物にエサを与えたり、危害を加えてはいけない
山は動物たちの住処です。
人間はお邪魔させてもらっている身なので、下手に餌を与えたり危害を加えたりしないようにしましょう。
動物の生態系を壊したり、人間から餌がもらえることを覚えた動物たちが登山道など人間がいる場所に出没するようになって人間を襲ったりといったことが起こります。
雷鳥って高山でしか住んでいない珍しい鳥で、登山道付近に現れる雷鳥なんかは人間が近くにいると天敵である猿やホシガラスが寄ってこないっていうのを知ってるんだよね。
だから、人間が近くにいるとどんどん寄ってくる子たちがいるけど、可愛くても絶対に触ったり餌をあげちゃいけないよ。
まとめ
- ゴミは必ず持ち帰る
- 使用した食器類は洗わない
- 登る人と下る人では、登る人が優先
- 数人で歩くときは、1列になって歩く
- 他の登山者とすれ違うとき、挨拶をする
- 決められた登山道を歩く
- 泊まり登山のとき、15時までには到着出来るように
- 山の中では早寝早起きが基本
- 複数人でテントするなら、なるべく一つのテントで
- 植物は採取してはいけない
- 動物にエサを与えたり、危害を加えてはいけない
11個の初心者向けの登山のルールの解説でした。
楽しく山に登るためにもぜひ、覚えてくださいね。
参考となる本のリンクを貼っておきます。
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