ちょうど紅葉の真っただ中の岐阜県にある大日ヶ岳でした。
そんな私が初めて登った山だった思い出の山だった・・・という思いで話を登山初心者向けの山ですよ~っていう感じでこの山の魅力やツアーガイドの話を書いていこうと思います。
ちなみにひとつのルートしかまだ登ったことがないので、他のルートで登ったらまた報告したいと思います。
大日ヶ岳ってどんな山?
標高1,709mで、岐阜県の郡上市と高山市にまたがった山。
昔から信仰の山として、地元の人に愛されてきたようです。
大日ヶ岳には3つの登山コースが推奨されています。
※地図は、郡上市観光連盟公式サイトに載っている地図を参考に作成しました。
・ひるがの高原コース
青いコースで、中では一番ロングコースで落葉樹林帯を進んでいく尾根ルートです。
・ダイナランドコース
オレンジのコースで、一番短時間で登れるコースです。
登り始めはスキー場の急こう配を登っていきます。
・白鳥リゾートコース
ピンクのコースで、ゴンドラを利用すれば1時間登る時間を短縮することが出来ます。
いくつかの頂を超えていきます。
登ったルートはダイナランドコース
私の初めての登山は、高鷲スノーパークスキー場から登る、最短コースでした。
最初にスキー場を直登するのですが、このスキー場を登るのがこの日一番キツかったように思います。
スキー場は木がない吹きさらしのところなので、直射日光が当たるとかなり暑くなりそうなので、時期によっては暑くなることを覚悟しましょう。
スキー場を登り終えると、そこはリフトの終点になります。
ここからの景色がとても綺麗なので、スキー場を登って疲れた体を景色を見ながら癒しましょう。
登山道スタート
展望台
スキー場の終点から30分ほど歩くと、柵のある展望台が出てきます。
ここでは、周りの山々を眺めることが出来るので、景色を楽しみましょう。
展望が開ける
展望台からおよそ1時間歩くと、前大日が見えてきます。
ここから傾斜も急になり、ロープが出てきます。
前大日が見えた地点からおよそ30分歩くと、やっと大日ヶ岳山頂が姿を現します。
まだ全然遠いように感じますが、ここまで来ればあと少しです。
この場所から15分も歩くと、無事に山頂に到着します。
大日ヶ岳の山頂
この日は登り始めから雨がパラついていましたが、山頂に着くころには雨もやんでくれました。
青い空の方が紅葉が映えるのですが、この日は初めての登山だったので山頂に着いただけでもとても満足でした。
山頂には、大日如来が鎮座しているので「無事に登れたお礼と、無事に家に帰られる」ようにお願いをしましょう。
山頂でご飯
食後にガイドさんがお湯で溶かすだけのコーヒーですが、振舞ってくれました。
山頂の景色を見ながら飲むコーヒーが本当に美味しく感じます。
山頂で1時間ほどのんびりしていると、太陽と虹が姿を現してくれました。
気を付けて下山
山登りは登るだけではありません。
登った分だけ、帰りは下るのでケガをしないように慎重に下りましょう。
スキー場の終点まで無事に下りてくるとひと心地です。
ここで、少しだけ休憩をしました。
景色を見ながら、次にどんな山に行きたいのか友人と話し合います。
最後に、スキー場を下っていきます。
疲れた足にはこの下り坂はキツかったので、転ばないように気を付けましょう。
登山ガイドツアーに参加して良かったところ
私と友人はまだ登山用具を持っていなかった頃に、この大日ヶ岳に登りました。
なので、登山靴やリュック・レインウェアなど道具一式をレンタル出来るガイドツアーに参加しました。
この時に履いた登山靴が私の足に合わなくて、歩くのがとてもツラかったです。
下りた後で温泉で足を見たら、青あざが出来ていたので登山靴だけでも自分の足に合ったものを準備した方が良かったなというのが感想です。
参加したガイドツアーでは以下のものを準備してもらいました。
ガイドツアーでレンタル出来たもの
・登山靴
・リュック
・レインウェア
・手袋
・飲料水
・お昼ご飯
・おやつ
靴下はレンタルすることが出来なかったので、登山用の分厚い靴下を自分で準備しました。
おやつも自分で準備するように言われましたが、ガイドさんが持っていたので自分で準備したおやつを食べることはありませんでした。
このとき、ガイドさんがジップロックに個包装のお菓子を色々と入れているのを見たのを真似して、現在でも行動食はジップロックに入れて持ち歩いています。
ガイドさんに教えてもらったこと
・パッキングのしかた
・ザックの背負い方
・登山靴の履き方
・準備体操をすること
・事前にトイレに行っておくこと
・山の歩き方
・咲いている植物
・周りに見える山の説明
・クサリ場の登り方と下り方
・下りでの歩き方
・下りたあとの体操
・ゴアテックス製品の素晴らしさ
パッキングのしかた
今回レンタルしたザックは、ノースフェイスの30リットルザックでした。
上に羽織るジャージ、レインウェア、水、弁当くらいしか入れるものがなかったのでパッキングというほどではありませんでしたが、
・頻繁に使うものは上の方に入れるようにしたり雨蓋に入れる
・用具を入れたら、中身が動かないようにサイドのヒモを閉めておく
といったことを教わりました。
ザックの背負い方
これって初心者じゃなくても、意外と出来ていない人も多いのではないでしょうか。
私はたまたま一番最初の登山でガイドさんからレクチャーしてもらうことが出来たので、今でもそれが役立っています。
ウエストベルトの締め方・ショルダーベルトの締め方・チェストベルトの締め方・リフトベルトの締め方などを教わりました。
ベルトの調整は、ザックを下ろすたびに調整することも教わったのはとても役立っています。
登山靴の履き方
かかとをトントンと合わせて足の先から、靴紐を結んでいくことを教えてもらいました。
下りではしっかりと靴紐をしめることなどとても勉強になりました。
準備体操
登山をするときって、意外と準備体操をしないでそのまま登り始める人が多いなっていう印象があります。
山登りは立派なスポーツなので、しっかりと準備体操を行いましょう。
事前にトイレに行くこと
山頂にトイレや山小屋がある山なら問題ありませんが、低山などは基本的には山にはトイレはありません。
なので、登山口や登山口に向かう道中のコンビニなどのトイレに必ず寄るようにしましょう。登山口にトイレがある山でも、季節によっては閉鎖してる場合があるので登山計画を立てるときにはトイレのこともしっかりと考える必要があります。
山での歩き方
今回、これが一番勉強になりました。
街での歩き方では後ろ足で地面を蹴って歩きますが、山の斜面でその歩き方をしていると足を滑らせたり、石を落として後ろにいる人に石を当ててケガをさせてしまう原因にもなります。
また、歩幅も街で歩くときの半分にして細かく段差を刻んで登ることで、体力の消耗を防ぐということをガイドさんから教わりました。
この山の歩き方って誰かに教えてもらわないと、なかなか出来ないんじゃないかなって思います。
山での歩き方に自信のない人は、一度ガイドツアーに参加してガイドさんなどに見てもらうことをオススメします。
咲いている植物
咲いている花や植物を色々と教えてくれました。
山は登るだけではなく、山にある植物を楽しむことを教えてもらいました。
周りに見える山の説明
今思うと、周りには素敵な山々がたくさん見えていたんだけど、当時の私は全く知識が無かったので、
「高い山ってたくさんあるんだなぁ」
くらいにしか、思っていませんでした。
クサリ場の登り方と下り方
写真で振り返ってみると、大したことのないクサリ場だったけど、当時はとてもコワくてビビりながらゆっくりと下りた記憶があります。
後ろ向きに下りると、恐怖心が少なくなるけど足元が見えなくなるのでガイドさんにレクチャーをしてもらいながら、下りました。
山の下りでの歩き方
山登りは登るよりも、下りる方が難しいです。
特に初めての登山のときなんかは、とにかく山を下りるのが本当にコワかったです。
現在でも、気が緩んだ時などに何でもないようなところで、転ぶことがあります。
下り方をレクチャーしてもらったんですが、恐怖心の方が強くて全く覚えていません。
下りたあとの体操
これってやってる人は、なかなかいない気がします。
私も正直言ってしまうと、現在はやっていません。
でも、普段山登りや運動をしない人は特に下山したら体操をして、疲弊した筋肉をほぐしてあげましょう。
ガイドさんの豆知識で、運動後の温泉でお湯を被る前に疲労した足を水でクールダウンしてあげると、筋肉痛になりにくくなるようです。
ただし、水をかけるときには心臓に負荷がかかるので少しずつ慣らしながら水をかけてください。
ゴアテックス製品の素晴らしさ
現在では、アウトドアをしない人でも知っているゴアテックス。
まとめ
大日ヶ岳は標高が1,700mあり、普段運動をしない人が登るには正直いうとキツい山です。
でも、初めての山登りだからこそ、それなりの標高の山に登るのって凄く良かったなって私は感じました。
山頂に立った瞬間、
「私の足でこんな高いところまで、登ることが出来た!」
っていう達成感が強かった記憶があります。
しかし、登山初心者にオススメの山というと、たいていは1,000m以下の山を紹介されることが多いように思います。
地域によっては1,000m以下の山でもとても素晴らしい山もたくさんあります。
でも、1,000mを超えた方が断然景色がいいので、それなりの山登りが出来て景色のいい大日ヶ岳を東海地方の登山初心者の人にオススメしたいと思います。