心臓病を持った女が、山岳会を体験したらヘロヘロになったはなし

sangakukai_1 岐阜の山

2017年6月に、とある山岳会の体験山行をさせてもらいました。

この頃の私は月に2~3回のペースで山に登っているので、運動不足というわけではありません。

 

しかし、このときは自分が心臓に病を持ってハンデ背負って山に登っているんだなっていうことを、改めて実感させられた登山となりました。

 

心臓に病を持った女が屈強なメンバーが集まる山岳会に参加したときのお話をしたいと思います。

 

山岳会の体験山行に参加した理由

登山を初めて3年が経ったころのことです。

それまで、富士山や八ヶ岳など山小屋泊はしているものの、前年に登った北岳・間ノ岳縦走が初めてのアルプス登山でした。

 

とてもツラかったけど、3,000mを超える景色から峰々を眺める景色の素晴らしさにとても感動しました。

また、山で2日間過ごすこともとても楽しかったです。

そのときから・・・

 

もっと色んなアルプスの山に行きたい!

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テント泊もやってみたい!

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という思いは今でもありますが、この頃から常にそういう思いが目覚めます。

 

だけど・・・

 

一緒にアルプスを歩いてくれる仲間がいない・・・

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ましてや、テント泊ってなるとさらに周りにいない・・・

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アルプスに行くときは、ウィッグ被ってないから事情を知っている人と気を使わずに山に行きたい・・・

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歩くのが遅いから、出来たら歩行速度が同じ人がいいな・・・

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という思いから、山岳会やサークルに参加させてもらおうと思い立ちます。

岐阜県にある蕪山(かぶらやま)に登りました

体験山行は、岐阜県にある蕪山というところで行いました。

蕪山という山は初めて登りましたが、登り始めの蕪杉の森がとても幻想的で、山頂も切り開いていて素敵な山でした。

蕪山の近くには、一時期話題になったモネの池があり、蕪山とセットで訪れる人は多いようです。

今回登ったルート

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21世紀の森駐車場に車を停めて蕪杉の森から登りました。

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最初はゆっくりと蕪杉の森を歩いていきました。

歩行スタイルが合わない

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歩き始めてから1時間経ったくらいに、時間を計る人が1時間経ったことを知らせて休憩に入りました。

このころの私は、20分歩いたら立ち休憩をする・・・という登り方をしていたので、こういう一般的な登山スタイルは当時のわたしにはとてもキツく感じました。

 

また、この山岳会は、歩きながらご飯(行動食)を食べるので、山頂ではご飯は食べずに景色を撮るだけというスタイルのようです。

私は山頂では景色を楽しみながら、ご飯をゆっくりと食べるスタイルなので、歩いている途中にご飯を食べるのはツラかったです。

 

歩行ペースも、歩行スタイルも違うのでわたしは徐々に遅れをとっていくことになります。

おっちゃん達による自慢大会

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休憩に入ったときの話・・・

 

おっちゃん1:おれの今日の荷物大きいだろ~!これな、スイカが入ってるんだぜ!

おっちゃん2:姉ちゃん、こいつの荷物背負ってみるか?

おっちゃん1:おお、背負ってみるか~?

 

わたし:(・・・休憩邪魔すんなよ)いやー・・・わたしには持てなさそうだから・・・

 

おっちゃん1:体験なんだから!ほら!ほら!

おばちゃん:ここ、狭いんだから山頂でやってください。

 

と、おばちゃんが空気を読んでくれたおかげで、おっちゃんのザックを背負うっていう無駄な体力を削ることをしなくなりました。

 

しかし・・・

 

おっちゃん1:けど、今日は歩くのすげーゆっくりだなー。

おっちゃん2:今日はツアーガイド並だな~。日が暮れちまうよ。笑!

おばちゃん:そうね~今日はツアーみたいにゆっくりね~ 笑

おっちゃん1:おれ、先に行っていいかなー?こんなに遅いのタルいぜ!

おばちゃん:ご勝手にどうぞ~

 

と、この後も歩きながらおっちゃんとおばちゃんによって、普段はもっと荷物が大きくて重いだの、いつもはもっと速く歩くだの、まるで私が歩くのが遅いからもっと速く歩けよって感じでずーっと言ってきました。

 

わたしの歩く速度が遅いせいか、バテたときのドーピング剤「アミノバイタル」を手渡されました。

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引用:味の素

 

いやいや・・・

アミノバイタル飲んだからって歩く速度速くならないから!

アミノバイタルはありがたく頂いて、私のペースでゆっくりと登らせていただきました。
なんやかんやで山頂に無事到着しました。

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山頂ではスイカを振舞ってもらいましたが、ゆっくりと山頂を満喫するでもなく早々と下山しました。

ちなみにこの時、蕪山の印象は正直いって全くありません。

後日、個人的にゆっくりと写真を撮りながら自分のペースで登ったら、とても素敵な山でした。

山岳会への入会を考えている人へ

もし、このブログを読んでいる人の中に山岳会へ入会をしようか迷っている人もいるのではないでしょうか。

いきなり入会して、もし自分に合わなかったらどうしようって不安に感じますよね。

 

なので、まずは・・・

・山岳会の説明会に参加してみる

・体験山行に参加させてもらう

・実際にその山岳会に入会している人に話を聞いてみる

 

上記のことをオススメします。

 

山岳会のいいところ

私が実際に山岳会の山行に体験参加したときの、イメージで山岳会のいいところを挙げてみます。

豊富な山岳経験を持った強者がたくさんいる

ほとんどは男性が現地まで運転をして連れてってくれる

交通費をみんなで折半できるから、費用を抑えられる

計画がきちっと事前に立てられるので、安心感がある

山岳保険に加入していなかったら、団体の保険に加入できるので少し安くなる

山談義が出来る相手がいっぱい

山岳会の中でもベテランの人が経験の少ない人のすぐ近くを歩いてくれるので安心

勉強会があって、登山の知識を取り入れる機会がある

上のレベルを目指した登山をしたい人にはピッタリ

 

といった点が、山岳会へ加入したときのいい部分なのではないでしょうか。

今の自分のレベルよりも更なる高みを目指した登山をしたい人や、それなりに体力はあるけど車の運転に自信のなくて現地までの足がないっていう女性には山岳会はオススメです。

 

計画から緊急連絡先などしっかりとしているので、個人的に行く場合や不特定な相手が集まるサークルで山登りするよりも遥かに安心感があります。

山岳会の良くないところ

山岳会のいい点と同様に、私が実際に山岳会の参加した体験から山岳会に入会したときのマイナスの点になるんじゃないかという部分を挙げます。

マウント大会が始まる

体力がない人の気持ちを汲める人が少ない

山頂の滞在時間が短い

立ち休憩でカロリーを補給しなければいけない

歩行速度が速い

会によっては、個人的に山に行く場合でも計画書を提出しなければいけない

会員はほぼ60歳以上の年配者

その日に参加していない会員の悪口大会が始まる

 

私が1日だけ参加した体験山行だけで、これだけの嫌だなって思った部分がありました。

山岳会ってどこも60歳以上の人が加入していることが多いようで、私のように30代で登山仲間を探している女性、もしくは私よりも若い20代の人には正直言うと山岳会はオススメ出来ません。

 

猿投山で出会った山岳会に勧誘されたマダムに聞いた話です。

山岳会の中では高齢化が進み運転をしてくれる人が少ないようで、元気な男性もしくは運転が苦じゃない女性はもれなく足にされるという話を聞きました。

 

人の自慢話を職場以外まで、聞きたくない

山頂でゆっくりと過ごしたい

自分は20代もしくは30代だ

人のペースについていく自信がない

毎回、運転係は嫌

 

こういった人への山岳会の入会はオススメしません。

職場離れてまで、人と人との面倒な付き合いはしたくないですからね。

 

山岳会の探し方

山岳会に参加してみたいけど、どの地域にどんな山岳会があるのか分からないよって人のために私が今回山岳会を探した方法を教えます。

ネットで「愛知県 山岳会」で検索

まず、私が住んでいる愛知県にはどんな山岳会があるのか検索をかけました。

 

愛知県 山岳会

 

で検索をかけると、だいたいトップページに「愛知県山岳連盟」や「あつた勤労者山岳会」が出てきます。

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前衛的に山登りをする山岳会はこれらの連盟に加入しています。

それぞれのホームページには、加入している山岳会が載っているので、そこで探してみましょう。

 

愛知県山岳連盟のホームページは→こちら

愛知県勤労者山岳会連盟のホームページは→こちら

 

まとめ

今回の山岳会の体験をとおして、改めて自分はほかの人よりも体力が劣るんだなということを実感しました。

 

しかし、この山岳会の体験の申し込みをするときに病気持ちで歩く速度が遅いことを伝えてあり、参加しても大丈夫とのことだったので参加したのですが、これだけ歩くのが遅いのをなじられるとは思ってもいませんでした。

当然ですが、わたしがこの山岳会に入会することはありません。

 

山岳会のいい点・悪い点はあくまでも私が山岳会の体験山行を体験して感じた主観的なものです。

あくまでもひとつの参考にしていただければなと思います。

 

友人が所属しているサークルでは、男性陣がはやく登りたいがために遅い人を1人で置いて先に登って行ってしまうという話も聞きます。

 

歩行速度は人それぞれです。

もし、これから山登りを始めようかなって考えている人は、一緒に山に登る相手はしっかりと選びましょう。

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