2019年12月に愛知県にある明神山へ父親と行ってきました。
計画をふんわりと立てる時点で、ロングルートだなっていうのは分かっていたけど、登山口に到着したのが19時と下山中に日が暮れるのを初めて経験しました。
私の安定ののんびり歩行のせいなんですけどね。
下山途中で日が暮れてしまい、真っ暗な山の中で聞こえた獣の声にビビったときの山行です。
今回のルート
乳岩峡からスタートして、胸突き八丁から山頂へ。
山頂からは胸突き八丁を避けたルートから下山して、鬼岩辺りで合流して乳岩峡に下山です。
明神山の山頂に向かうだけなら、右上にある三つ瀬登山口から登れば約2時間30分で到着することが出来ますが、今回の目的は・・・
・乳岩峡が見たい
・乳岩の展望台に行きたい
・クサリのある岩を登りたい
・山頂付近の馬の背に行きたい
ということで、上記のルートになりました。
このルートで行くと、山頂までは3時間30分~4時間ほどかかる計算になります。
駐車スペースはおよそ10台ちょっとくらい
乳岩峡入り口付近には、駐車スペースがおよそ10台ちょっと分くらいあります。
明神山は「ロッククライミング」をする人にとても人気なお山です。
駐車スペースは争奪戦なので明神山へ向かう人は、早めの時間に行くことをオススメします。
乳岩峡からスタート
乳岩峡は、観光スポットとしても愛知県で知られた場所です。
この青い水たまりは綺麗ですよね。
夏はここで水遊びをして楽しめそう。
岩は全体的にとても滑りやすい
乳岩峡はこのように、岩の道になっています。
この岩はとっても滑りやすくて登山靴のグリップは効きませんでした。
すってんころりんとならないように気を付けて歩きましょう。
明神山は全体的にルートも岩や石のあるルートですが、滑りやすくてとても歩きにくかった印象です。
雨が降ったあととかは注意が必要かも。
乳岩峡から先は比較的歩きやすい
乳岩峡をすぎてすぐにはこのように人工的に道が作られていて歩きやすいです。
橋を渡ると・・・
木の根っこと石の道が続きます。
滑りやすいので、気を付けて歩きました。
趣のある橋
しばらく歩くと、趣のある橋があります。
橋を渡って10分ほどで乳岩の入り口
橋からおよそ10分くらいで、乳岩の入り口に到着しました。
今回は帰りに時間があれば、乳岩に行こうということでスルー。
結局は下山時間が遅くなってしまったので、乳岩には寄ることが無かったのですが・・・
乳岩を過ぎると登山道っぽくなってくる
危ない場所はないけど、地味に登りがひたすら続きます。
とーちゃん、がんばれー
一服の岩で休憩出来る
ダルイ登りの途中で休憩が出来る「一服の岩」と名付けられたスペースがありました。
この日は、地元の中学生たちと抜きつ抜かれつしながら登っていたのでここで、しっかりと休憩を取りました。
渡渉あり
いくつか川が途中であって、渡渉をしました。
水量は少なめだったから渡渉するには難しくなかったです。
抜きつ抜かれつした中学生たちは、さすがに体力があって歩くのが速い!
ってことで、いつものことながら抜いてもらいました。
私たちは川を見つければ、安定の寄り道。
顔を見せることが出来ないけど、うちのとーちゃんは川の水を触ってとっても嬉しそうな顔をしてました。
渡渉したあとは川沿いを歩きます
このあたりは、道がフラットでとっても歩きやすいうえに川沿いを歩くので気持ちのいい道でした。
鬼岩は大きかった
岩の下に私がいるのが分かりますか?
身長157cmの私が岩の下に入ってもこのサイズです。
岩にはクライミングが出来るように、ハーケンがところどころ打ち付けられてました。
こんなところに登るなんて、スゴイわ~
この鬼岩まで、私たちは2時間ほどかかっていて時刻は11時近く。
この鬼岩を眺めながらとーちゃんと、山頂まで目指すか引き返そうかサンドイッチをほおばりながら相談をします。
山頂を目指すことに
相談した結果、せっかくだから山頂を目指す方向に。
ただし、13時をめどに引き返すこととします。
がしかし・・・
この判断が後によくない結果への判断となってしまうとは知る由もなく、山頂を目指し始めます。
さらにクライミング用の岩
この岩にも、たくさんのハーケンが取り付けられてました。
あんなところにどうやって、取り付けたんだろうね~
なんてとーちゃんと、のんびり会話しながら歩きます。
鬼岩乗越
”鬼岩乗越”に到着すると、山頂らしきものが見えてきました。
(あれ・・・山頂?遠くね?時間ヤバくね?)
ここに着いたのが、11時30分近く。
山頂の遠さとここまでに掛かった時間を考えて、私の中ではすこーしずつ嫌な予感が頭をよぎってきました。
登山初心者のとーちゃんをあんまり不安にさせないように、明るい声で
ありゃ~。山頂あれだったら遠いね~!
と言いつつ山頂を目指していきます。
胸突八丁
11時30分過ぎ、胸突八丁を歩き始めます。
その名のとおり、急坂がここから始まりました。
なかなかの急坂です。
・・・
(途中で引き返すにしても、この急坂を引き返すのは正直嫌だなぁ・・・)
って登りつつ、胸突八丁を登り始めたことを私の中で後悔が心の中にいっぱいになりました。
この坂を下るのは嫌やな・・・
はい・・・親子共々同じことを考えてました。
胸突八丁を登り切ったところで、しばし休憩をして再び歩き始めます。
クサリ場登場
クサリ場その1。
ここのクサリ場は迂回することが出来ます。
せっかくだから登ろうや
ってことで、このクサリ場にチャレンジしました。
ボルダリングジムに少しだけ通っていたけど、すっかりと体がなまってました。
私に至っては、腕の力がなさすぎて途中で
わーん、体がはがれるよ~!落ちちゃうよ~!
って変な体勢で、止まってしまいました。
なんとか無理やり登ったけど、ボルダリングジムに通って鍛えなおしした方が良さそうです。
2つめのクサリ場。
ここは比較的に登りやすいクサリ場でした。
落ち着いて登れば、大丈夫です。
クサリ場過ぎてから山頂へ行くか相談
今回の目的のひとつである、「クサリのある岩を登る」というのはクリアしました。
しかし、二人が今回一番楽しみにしていた「馬の背」はまだ先です。
さらに言うと、ヤマップを見る限りだとここから山頂まではまだ1時間かかるとのこと。
ここで父親が・・・
トイレ行きたいなぁ~。山頂にはトイレがあるんやろ?
やったら山頂まで行って、別のルートで帰ろうや。
・・・どうやら、父親は胸突き八丁をどうしても降りたくないようです。
ということで、時間はすでに13時近くでしたが山頂を目指すこととしました。
やっと馬の背
馬の背に乗るためのハシゴです。
結構垂直だったけど、落ち着いて登れば問題ありませんでした。
馬の背に乗っかりました。
この角度から見る馬の背は両側が切れてて、細くて怖そうに見えるけど実際に乗ってみると幅が広くて切り開いた登山道って感じで恐怖感はありませんでした。
馬の背からは白い山々が見えて、綺麗でした。
あれは・・・南アルプス?
やっと山頂
山頂には展望台があって、ここからでも南アルプスを見ることが出来ました。
時刻は14時近く。
簡単にご飯を食べて、すぐに下山を開始しました。
17時ごろヘッドライトを装着
16時過ぎ、まだ地図の★印あたりを歩いていました。
というか・・・山頂から鬼岩まで1時間で歩けるってコースタイムを決めたのは誰ですか!?
登りは遅い私たちだけど、下山はコースタイムくらいかちょっと速いくらいで歩ける私たちでも山頂から鬼岩までは1時間では着かなかったよ!
17時ごろには辺りはかなり暗くなってきたので、ヘッドライトを点けて歩くこととなりました。
じつは、私はヘッドライトを点けて山を歩くのは初めて。
辺りは真っ暗になっていくし、霧も発生するし、道も周りもよく見えなくて不安しかなかったわ~
獣の「ギャー!!」って声にビビる
鬼岩に着いたのが、17時ごろ。
この頃には辺りはすっかり真っ暗になってました。
この辺りには鹿の「キュー!キュー!」って声が辺りから聞こえていました。
私たちは気にせずに、鬼岩辺りの広場でちょっと飲み物を飲んだり行動食を食べたりして立ち休憩をしていたら
ギャーーーーー!!!!
って聞いたことのない獣の大きな声がすぐ近くで聞こえました。
・・・・
・・・・
その瞬間とーちゃんと顔を見合わせて、急いでその場を離れました。
登山口に着いたのは19時近く
途中で辺りが真っ暗で道が分からなくて、沢に下りてしまったりとしたこともあって登山口に着いたのが19時近く。
登山口のトイレの灯りが見えた瞬間、安心感ハンパなかったわ
まとめ
比較的に道が分かりやすい山だったこともあって、無事に下山することが出来ました。
あとは、普段から日帰り登山でもヘッドライトを持っていってたので、それが本当に良かったなって思いました。
皆さんは、ご自身と一緒に行く人の体力と登る山のコースタイムをちゃんと考えて山登りをしてくださいね。
明神山はまた機会をみて、リベンジしたいと思います。
あ、このときのYMAPの記録があるから良かったら山行にしてみてね~
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