2020年9月に登山初心者の父親と八ヶ岳にある夏沢鉱泉に宿泊をして、硫黄岳へ登ってきました。
このコースは山小屋初心者でも無雪期だったら行けるので、
山小屋を拠点に2日連続で山に登ってみたい!
山小屋までの道のりがそんなに長くないところがいい!
そんな山小屋初心者の人はぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回のルート
1日目
桜平駐車場に駐車して、夏沢鉱泉へ。
夏沢鉱泉でチェックインをして、荷物を置いて天狗岳方面へ。
今回は時間切れのため、根石岳の手前にある箕冠山から少し行ったところの切り開いた場所まで。
日暮れ前に夏沢鉱泉まで帰って、宿泊。
2日目
夏沢鉱泉に余分な荷物をデポさせてもらって、硫黄岳方面へ。
硫黄岳から赤岩の頭へ降りて、そちらからオーレン小屋に向かってオーレン小屋からは夏沢鉱泉へ。
夏沢鉱泉にデポさせてもらった荷物を持って、桜平駐車場へ。
桜平駐車場へ
8時30分ごろ桜平駐車場に到着すると、この日は土曜日だったけど天気が良くないこともあってか駐車場はまだまだ停められる感じでした。
ちなみに次の日は天気が良くて下山してくると、駐車場はいっぱいで駐車場に停められなくて路上に駐車している車や下の駐車場にもたくさんの車が駐車をしていました。
桜平駐車場にはトイレがあるんですけど、今回はコロナ対策によってトイレが閉鎖されてました。
駐車場から先は夏沢鉱泉まではトイレがないので、事前にどこかのトイレに寄っておいた方が良さそうです。
桜平駐車場までの道はボコボコ
桜平駐車場へ向かう道は途中からボッコボコの狭い道だったよ~
軽自動車や車体が低い車は底をガリガリしちゃうかも・・・
今回、帰りに我が家の車も底をガリっと擦っちゃった。
動画じゃ少し分かりづらいけど、ボコボコじゃりじゃりしたルートなので車体が低めな車とか軽自動車は走るのはちょっと大変なルートだと思います。
雪があるときは、四輪駆動の車じゃないと厳しいかも・・・
夏沢鉱泉へむけて出発
桜平駐車場の中の駐車場から少し歩くと、分岐があります。
左側へ行くと上の駐車場へ、登山者は右側へ行きます。
一般車両侵入を防ぐための柵だから柵をまたぐも良し、柵の横から通り過ぎるも良し。
さっきの分岐から歩いてすぐに橋が出てきます。
水量が多いときには、橋の上を歩くんでしょうか。
数年前にここを通ったときは、この辺りに仮設トイレがあったような・・・
コロナ対策で撤去されちゃったのかなぁ・・・?
この橋付近には滝のように水が流れてて、綺麗です。
こんな感じで夏沢鉱泉までは沢沿いを歩いていきます。
夏沢鉱泉に到着
駐車場からゆっくり歩いておよそ50分。
今回の宿泊地、夏沢鉱泉に到着です。
入り口のところには可愛い軽食看板がありました。
おはぎが美味しかったから、オススメだよ!
電子レンジでチンしてたけど・・・
マスクをして、入り口には消毒液が用意されていたので手を消毒したら小屋の中へ入っていきます。
食堂のカウンターでチェックインの受付を済ませて、今晩宿泊する部屋へ案内してもらいました。
今回は相部屋なので、広い部屋でした。
この日は私たちのほかに女性が1人同じ部屋で宿泊をします。
その女性は茅野駅まで電車で来て、宿の人にお迎えをしてもらって翌日に朝日を見に暗いうちから硫黄岳へ行ったみたい
布団の上には八ヶ岳マップ・お風呂用のタオル・歯ブラシが準備されていました。
ここは旅館かよ!
夜は山小屋にしては珍しく、パジャマに着替えた親子連れがたくさんいました。
この小屋は駐車場から近いし、ハイキングがてら避暑で訪れるのもいいかもしれません。
夏沢鉱泉でラーメンを食す
しょうゆ味でさっぱりしてて美味しかったです。
ソーセージは道の駅とかに売ってそうな、地元の美味しいソーセージって感じでした。
箕冠山へ出発
オーレン小屋までは苔むしたルート
オーレン小屋までは地味に登ります。
ところどころ苔むしていて、綺麗でした。
オーレン小屋に到着
夏沢鉱泉からゆっくり歩いて、およそ1時間でオーレン小屋に到着しました。
本当はこのオーレン小屋に宿泊する予定だったんだけど、予約がいっぱいだったから今回は夏沢鉱泉にしたんだよ~
オーレン小屋は予約がいっぱいだっただけあって、小屋周辺にはたくさんの人がいました。
ここで休憩したり、トイレに行ったりして天狗岳に向けて準備をします。
ちなみに、オーレン小屋に宿泊しない人はトイレ入るときは200円支払うんだよ
天狗岳へ向けて出発
オーレン小屋は、夏沢峠方面と天狗岳方面への分岐となってます。
この標識を見落としてまっすぐ歩くと、夏沢峠の方へ行っちゃうのよ
この分岐から箕冠山まではまあまあ登ります。
なので・・・
2020年はコロナ渦で全然山に登っていなくて、太ってしまった父親はとってもしんどそう・・・
とーちゃん、頑張れ~
箕冠山に到着
夏沢鉱泉から約1時間30分で箕冠山に到着しました。
箕冠山は景色がまったく見えないので、箕冠山から根石岳に向かう途中に切り開いた場所があるので今回はそこで天狗岳を見ることとします。
天狗岳が見える切り開いた場所
箕冠山から根石岳へ向けて階段を降りている途中に切り開いた場所があります。
ここからは根石岳・東天狗岳・西天狗岳を見ることが出来ます。
この日はあいにくの天気だったので、天狗岳が雲に隠れたり現れたりと忙しい天気でした。
西天狗岳・東天狗岳・根石岳が全部現れた瞬間を狙って写真を撮りました。
ピーカンに晴れた日には、八ヶ岳ブルーをバックに山々を見ることが出来るので「天狗岳まで行くのは遠いな・・・」って人はここで見るのもオススメです。
山小屋のご飯の時間もあるから、この日はここまでだよ~
夏沢鉱泉の夕食
夏沢鉱泉の夕食は「豆乳鍋・魚の煮つけ・酢の物・野菜の煮物・煮豆・漬物・鶏の唐揚げ」とボリューミーなメニューでした。
特にこの豆乳鍋は特製味噌入りで味がまろやかで、野菜や豚肉は八ヶ岳の麓で育てられたもののようで美味しかったです。
豚肉が甘くて、臭みが全然なくて美味しかったの
デザートには果物を器にしたシャーベットが付いていたんだけど、これがまた凄く美味しくてお腹がいっぱいでもペロリと食べちゃいました。
デザートの写真を撮ればよかった・・・
2日目は朝から北アルプスがくっきり見えた
2日目は前日よりも天気がいいこともあって、夏沢鉱泉から北アルプスを見ることが出来ました。
写真の真ん中あたりにボコッととんがってるのが、槍ヶ岳だよ~
夏沢鉱泉の朝食
夏沢鉱泉の朝食は「ご飯・味噌汁・卵焼き・魚・キノコ・漬物・納豆・焼き海苔」とザ・日本の朝食という感じで美味しかったです。
私的には、納豆が付いていたのが凄く嬉しかったよ~
硫黄岳へ向けて出発
朝食を済ませて不要な荷物は小屋にデポさせてもらったら、この日は硫黄岳へ登ります。
まずはオーレン小屋まで歩き始めました。
オーレン小屋へ向かう途中で見える屋久島風な苔むした場所は今日も苔むしてました。
夏沢峠へ
オーレン小屋でトイレを済ませて、小屋からまっすぐの方向が夏沢峠なのでそちらへ歩きだしました。
オーレン小屋からゆっくり歩いておよそ30分で、夏沢峠へ到着しました。
夏沢峠からは雲海を見ることが出来ました。
ここから硫黄岳までは急坂が続くので、ここで行動食を食べたりして準備をします。
ちなみにここ夏沢峠にはヒュッテ夏沢という山小屋があります。
この日は営業をしていませんでした。
トイレも閉鎖されていたので、オーレン小屋で必ずトイレを済ませておきましょう。
硫黄岳にはトイレがないから、オーレン小屋を逃すとトイレに行けくなっちゃうよ~
硫黄岳山頂へ向けて出発
ここからは一気に急坂になります。
樹林帯抜けるとガレガレ
最初は樹林帯を歩くけど、すぐに樹林帯を抜けるとガレたルートへと変わっていきます。
この日はたくさんの人が硫黄岳に登っていたので、上から石を落とされないように注意をしながら登っていきました。
ヘルメットがあると、安心かも
上の写真のぽこっとした辺りが「山頂だったっけ?余裕じゃーん」なんて思っていたら、あれは山頂ではありませんでした。
ぽこっとしたところまで登ってみると・・・
山頂はまだまだ先だった・・・
ガレガレなルートから岩々ルートへ変わる
標高を上げていくと、岩々したルートへと変わってきました。
岩々したルートが苦手なとーちゃん、必死に歩いてる
硫黄岳山頂に到着
夏沢峠からおよそ1時間30分で、硫黄岳山頂に到着です。
3年ぶりの硫黄岳です。
この日は天気が良いしたくさんの人が山頂で日光浴をしながら、景色を楽しんでいる人でいっぱいでした。
3年前に硫黄岳に登ったときには見えなかったお隣の横岳・赤岳・阿弥陀岳が綺麗に見えたので、この三山をバックに写真を撮ってもらいました。
来年こそは、赤岳に登るぞ~!
硫黄岳からすぐ下には硫黄岳山荘が見えました。
本当はこの山小屋も見てみたかったけど、登り返すのも大変だし時間も気になるから今回は行きませんでした。
来年は硫黄岳→硫黄岳山荘宿泊→横岳→赤岳って感じで縦走してもいいなって思ったよ
爆裂火口はカッコいい
3年前に硫黄岳に来たときは、ガスガスでチラッとしか見ることが出来なかった爆裂火口をしっかりと見ることが出来ました。
爆裂火口カッコいい~!
山頂で私たちも赤岳を眺めながらゆっくりとご飯を食べてから、また爆裂火口を見に行くと・・・
すっかりと雲が上がってきちゃってました。
標高が高い山とかは10時過ぎると雲が上がってきちゃうので、綺麗な景色を見たいときは10時までには山頂に着けるように登るといいと思います。
爆裂火口を見て山頂方面を振り返ってみれば、かなりたくさんの人でにぎわっていることが分かります。
夏沢鉱泉のスタッフさんの話だと、この日はコロナになってから一番多いんじゃないかってくらいの人が来たみたい
夏沢鉱泉へ向けて下山
下山は赤岩ノ頭のルートから下山します。
写真の真ん中あたりにあるのが、赤岩ノ頭です。
赤岩ノ頭まではザレたルートなので、滑って転倒しないように慎重に下山していきます。
気を抜くと、ズルっといくよ
赤岩ノ頭
硫黄岳山頂から30分かからないくらいで、赤岩ノ頭に到着しました。
白い砂に青い空で、ビーチ感ハンパない
赤岩ノ頭からオーレン小屋付近までは狭い登山道
赤岩ノ頭からオーレン小屋付近まではこんな感じで、狭くて急坂な登山道です。
このルートを下りで使用するときは、つまづいたり滑ったりして転倒すると結構危険なのでゆっくり落ち着いて下山した方が良さそうです。
うちのとーちゃん、穴ぼこに気づかずに穴ぼこに足入れておもいっきり頭から転倒してたよ~
運良く足の擦り傷だけで済んだけど、見ててヒヤッとしたわ
疲れた体に嬉しい夏沢鉱泉のスタッフさんの優しさ
硫黄岳から下りてきて夏沢鉱泉に預けてた荷物を取りに小屋にはいると、
おかえりなさい!
疲れたでしょ?
お風呂入れるから、どうぞ~
スタッフさんたちに「おかえりなさい」って出迎えてもらえるってすごく嬉しかったです。
お風呂は入らなかったけど、小屋でおはぎを食べてる人がいてとっても美味しそうだったのでお持ち帰りでおはぎを購入しました。
おはぎが出来上がる間にスタッフさんと硫黄岳の様子を報告したり、冬も営業をしていて根石岳あたりまでなら雪山初心者でも行けるということを教えてもらいました。
スノーシューをレンタルすることが出来るから、ガッツリ雪山が厳しい人でもスノーシューで遊ぶことが出来て楽しそう!
冬営業の案内を頂きました。
夏沢鉱泉のおはぎは美味しかった
オーレン小屋でトイレ休憩をしたり、夏沢鉱泉で置かせてもらってた荷物を詰めたり、おはぎを購入したりして桜平駐車場には15時ごろに到着しました。
おはぎはお持ち帰りすることが出来たので、駐車場で頂きます。
きなこの方はあんこ入りでうまー だったよ~
疲れた体に甘さが美味しいので、夏沢鉱泉に寄ったときにはぜひ食べてみてね~
まとめ
1日目は天気が良くなかったこともあって、人も少なくて快適な山行を楽しむことが出来ました。
2日目は小屋周辺も登山道も山の上も人でにぎわっていたので、すれ違いや抜きつ抜かれつが多くて正直いうと人の多さに疲れた山行でした。
初めて宿泊した夏沢鉱泉はお風呂に入れるし、ご飯は美味しいしスタッフさんは親切だし、お風呂用のタオルや歯ブラシが付いていたので山小屋初心者の人にオススメな山小屋です。
機会があれば、冬にもこちらの山小屋を利用させてもらいたいなって思いました。
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